よい水を求め、今から20年以上前、広島市内から広島県中央部に位置する山間の町、
福富町に移転することを決めました。
当時の国内産小麦は、パンを膨らませるのに必要なタンパク質が少なく、
焼き上がりもぱさぱさとした口当たりとなっていましたが、
美しい自然が生み出す福富町の水はすっきりとしてまろやかで、パンもしっとりと焼き上がり、
周囲の多くからの反対を受けても移転する価値のある場所でした。
工房を作る場所は、地元の方から農家を買い受けました。
店内では床材の心地よさもあってか、小さなお子様が喜んで寝転んだり、裸足になる姿がよく見られます。
これからも多くの方の安ぎの場となるよう願っています。